GANTZlabo_nexststory blog -5ページ目

番外編  奥氏のインタビュー記事から今後の展開を予想

Interview from Quick Japan
Quick Japan VOL59(2005/3/7発売)に奥浩哉のインタビュー記事が載っている。
今後の展開を予想するにあたり興味深い発言が見られたので紹介します。インタビューは2005年2月25日(オニ星人ミッションのために玄野たちが池袋に転送された号が発売された頃)に行われています。以下は抜粋です。インタビューアは冲方丁 です。

冲方「・・・主人公の親友・加藤や、ヒロインである岸本のような主要キャラまで死ぬ。そういったマンガのセオリーを裏切る展開が衝撃的なんですが、あそこまで徹底的に皆殺しにしてしまって、その後の展開を進める上でのリスクを考えたりはしなかったんですか?」

奥「僕はパターン破りを仕掛けていきたいんですよ。・・・・・・仏像編で主人公の玄野以外みんな死んじゃうのも、誰もやったことがないことをやりたかったからです。主要キャラを殺しちゃっても「この後どうしよう?」なんて考えてなくて、・・・・・・かといって主要キャラが死ぬことがパターンになるのもイヤだから、これからは、玄野の成長を描いたりとか、今までとは別の方向でもやっていきたいと思っています。一回やっちゃったことは、もうやりたくない。

冲方「・・・奥先生にとって作品の中で生死を懸けた『戦い』を描くことには、いったいどういう意味があるんでしょうか?」

奥「僕は『戦い』はエンタテイメントを成立させる上で、読者を惹き付ける装置だと思っています。しかも、ただスポーツで戦いを描くよりも、戦争みたいに命を賭けたバトルの方が生々しいし、マンガは今のところ暴力規制が映画とかアニメよりは薄いから『GANTZ』のバトルシーンでやっているような残酷な描写も許される」

冲方「・・・『残酷に描かないとでないリアルさ』はマンガでこそ描き切れるものだ、ということですか?」

奥「・・・『他メディアではできない表現をマンガでやろう、GANTZ』でしかやってないことをやろう』という意識でやっています。そういうショッキングな描写を見て、イヤだと思う人もいるだろうけど、驚いて次も読んでくれる人もいるから」

冲方「『GANTZ』をこの後、どういう風に展開していくつもりですか?」

奥「僕は“やりすぎ”が『GANTZ』のいいところだと思ってるんですよ。他人に怒られるくらいの方が、『上手くやれてるんだな』と思える。ただ、別に残酷なシーンを描きたいわけじゃなくて、セオリーとかパターンで描いていると自分自身で飽きちゃうだけなんです。今まで誰も見たことのなかったマンガを描きたい。でも・・・玄野たちの成長も描いていきたい。ただ僕自身が飽きっぽい部分があるから、たぶんストーリー的には王道行ったら外したり、外して飽きてきたらまた王道行ったり・・・・・・というのを毎週毎週やっていくんでしょうけどね。まだまだ『GANTZ』でやりたいことはいっぱいある。話をもっともっと広げていきたいし。やりたいことを全部やったと思ったら終わります。・・・」

「Quick Japan」VOL59 P64~67 (太田出版)取材:冲方丁 構成:山田和正 から一部抜粋しました。なお文中の下線は原文にはありません。


以後の予想
前述のインタビューでのポイントは
(1)誰も見たことのなかった漫画を描きたい。
(2)そのためにはショッキングな描写も辞さない
(3)二番煎じは避けたい
といった点だろう。それらを踏まえてキャラごとに今後の予想をちょっちだけ触れておきたい。

レイカのキャラとしての機能は、セクシー役である。色物。抹消すると代わりのキャラを作り出す苦労が生じる。レイカは何度となく扉絵に採用されているところを見ると読者に人気があるだけではなく作者も気に入っているのだろう。
また、玄野への横恋慕を描写することで、玄野を引き立たせる役割も演じている。
美形にとってはありがちな使われ方だ。奥の言う「ショッキングな展開」を行うのであれば、美形キャラにない意表をついた使い方をする必要がある。
「死」はもっとも思いつきやすいプロットだが、巨乳のように「好きな人をかばって」では二番煎じだろう。
読者の要求はレイカに性的に屈辱的な行為を強制される、、あたりが一般的だろうか。しかし得たいの知れないエイリアンにレイプされるというシチュエーションは、その ではいささか手垢のついたものになっている。
一方、エヴァンゲリオンでのアスカラングレイの無残な最期は強い印象をGANTZ laboに与えた。レイカに「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」とでも唱えさせようか?(笑

玄野は主人公としてぱっとしなかった面があった。しかしカッペミッションでの不可能を可能にするような働きはキャラを決定付けるイベントとなった。昼行灯であるが、戦いの中でこそ輝くキャラとして育ちつつある。今回のミッションでも玄野には危機的状況(ハンディ、数的劣勢、強大な敵など)、精神的葛藤(弟との戦い、仲間を殺す、一般人を巻き添えにする、誰かに正体を見られる)が与えられるがそれらを乗り越えていく展開になると思われる。

和泉の目にも涙。そういう一コマがあってもしかるべきだ。今回、和泉は吸血鬼にもマークされているから生還は困難なように思われる。が、作者は和泉にまだ語らせたいことがあるのではないかと思う。和泉の冷徹さは玄野の人間的な部分を強調する効果を与えてた。しかしまだそれだけじゃないんじゃないか、と思う。何となくだが。
和泉を生かすとすれば、和泉をバンパイヤ側に配置することだ。バンパイヤの「不思議な力」が和泉の頭に埋められた爆弾を除去し、「俺達側に来いよ 好きなだけ闘えるぞ 玄野と」とバンパイヤが誘惑するシーンがあっても不自然ではない。

タケシは通常なら生き残るキャラだ。タケシにはオレンジレンジ男への復讐が残っている。もちろん復讐したがってるのはタケシではなく読者の方だ。読者のそうした思い入れがある限りタケシは安全だろう。次回ミッション以降は知らないが。

ホイホイは今回のミッションの数少ない生き残り。部屋に一人残されたホイホイはGANTZスーツを着たまま動物園に戻される。スーツの不思議な力に驚く関係者たち。

早く次号が読みたし。

199「ヘンタイ」

今週号の話…0198「チキン野郎」
【とびら:愛してるなら あたしを歪めて・・・。】
「ハァッハァッハァッ」と稲葉は逃げた先はレイカらが闘っていたあたり
「死にたくねェ ああ死にたくねェ」とひとりごと言いながらさまよい歩くと、一般人、星人、リーマンの死体を見つける。
「闘って死んだのか」「星人もゴロゴロ死んでる」
(俺はチキン野郎なのか)(みんな闘ってしんでいってるのに)
(俺は怖くてたまらない)(逃げまくってる)
(ちくしょう カッコ悪い)
と反省しつつ、身体の震え止まらず。
(あいつら・・・)(玄野達よく訓練してた)
(部活みてえに玄野のアパートに集まって)
(毎日・・毎日)
(玄野がリーダーなんて)(どうしても認めたくなかった)
(だから俺はあの訓練に参加しなかった)
(そのせいなのか今のこの俺の状況は)
(そんなにあの訓練は生死にかかわるものだったのか?)
と長い独白の後にレイカの姿を発見。
「稲葉さん」
レイカ憔悴した様子で、スーツも破れ半裸状態。
レイカ、近づき稲葉の胸に「トンッ」と身体を預ける。
「もう  だめ・・・かも あたし・・・達」
「強すぎ・・・る」「あたし達じゃ」「勝て・・・ない・・・」
レイカの顔から血?のようなものも流れており、稲葉は
「大丈夫だ」とレイカを抱くも、自身の震えが止まらない。
「怖い」と弱音を吐くレイカに、「大丈夫だって」「俺が・・・いるから・・・」と稲葉は顔を赤らめて告げる。レイカの豊満な胸が身体に押し付けられている。
「怖い」「怖い」とレイカが言えば稲葉はレイカをさらに抱きしめる。
「稲葉さん」「稲葉さん あたしのこと 好き?」
「は? あ え あ・・・?」とためらうが、「ああ うん」と。
「抱いて」「ここで・・・」
「え?ここで?」のコマはレイカのハンケツ。
「どうせあたし達」「まわりの人に見えてないんだし」「お願い」
「いいけど」
レイカ涙を流して「玄野君は・・・しんじゃッた」「目の前で見たの」「玄野君が  和泉君も」
「イナズマを落とされて勝てなかッた玄野君・・・」
「もう生き残ってるのあたし達だけなのよ!!」
「あッ あッ ああ あッ あッ あッ あッ あッ」ゴチックとリュウミンと太明で表現されるレイカのあえぎ声。
全裸レイカは全裸稲葉の上になり、腰を振っている。
「あッ あッ あッ」レイカの胸が上下する様は奥氏開発によるオリジナル残像表現。
(もう どうにでもなれ)と独白しながら「うッ」「うッ」「うッ」稲葉。
が、見開きにて、裸の二人に向けてスーツを着たレイカがXガンを構えている。その後ろにはリーマン二人。裸のレイカは「!?」
「あ!?」と驚く稲葉だが、裸のレイカの首があらぬ方向にねじられ「ゴキッ ゴキッ」
「は!?」「うわッ」「あッわッ」裸レイカの頭部には二本の角。


【あおり:おぞましき造形と共に露呈される残忍な本性!!】

今回のポイントとか
●稲葉、お疲れ。君の死はムダにしない。


次回の予想→「199 ヘンタイ」
オニレイカ
「ガガガガガガガガ」と笑う。
レイカ、複雑な表情でXガンを構えている。
オニレイカ「撃ってみろ」「お前自身を」と挑発。
「うあああああ」稲葉、ただ叫ぶのみ。
「お前ら、ホントにメスが好きだな。」とオニレイカは、稲葉を見下ろす。
「俺はメスよりもラーメンが好きだ」
「?」
稲葉、苦悶の表情を浮かべ、「ああああああ」悲鳴を上げる。
「うあ、うあ うあ~」稲葉の股間から血。オニレイカは立ち上がる。
稲葉、七転八倒。稲葉のペニスが転がり落ちる。
それを踏み潰す、オニレイカ。
「お前は?」
オニレイカはレイカに訊ねる。
「お前は、ラーメンとメス、どちらが好きだ?」
「・・・」レイカ、返答の代わりに「ぎょーん」
とオニレイカ「スゥーっ」と透明化。
「!」「どこ?」レイカら動転。稲葉、苦痛に床を転げまわる。
オニレイカが消えたらしいのでサラリーマンたちは稲葉に駆け寄っている。
と、玄野が「おーい」と姿を現す。
「玄野くんッ!」レイカは涙目。
「どうした?」「大丈夫か?」と玄野はレイカらに声を掛ける。
「玄野くんは? 怪我はない?」レイカは話しかける。
サラリーマンはふとレイダーをのぞく。「まだ 敵がそばにいる」と独り言のように。いいながらレイカの方を見ると、レイカと玄野が会話しており。
「おい! まだ 敵、そばに!」と今度は大声でレイカに言う。
レイカ、玄野、一瞬目を合わせる。レイカ、Xガンを構える。
「ホントに玄野?? クン?」
玄野、「何言ってんだよ」「君が無事でよかったよ」と玄野はレイカを抱きすくめようと手を伸ばす。
レイカ、返答もせず、「ぎょーん」
玄野、素早い身のこなしでよけ、「はははははははは」と。笑いつつ、「レイカ、何するんだよ。」「メスよりもラーメンが好きな玄野だよ」
と言いながらも顔変形、ラスボスの顔に。
「おまえらのリーダは、あの通りだ」「俺は強いぞ」「どうする?」
「・・・」レイカ応えずXガンを構えている。
背後の稲葉に異変。

和泉、最後のイカを斬っている。
イカ、「・・・・」「戻してくれ、帰してくれよ」
和泉「・・・」
イカ「うちに帰りてぇ。人間として、、、」
和泉、返答せず、ざっくり。




以後の予想
我が掲示板、「FREE TALK」 のRW1号氏の書き込みにはこうある。

「人間がナノマシンによって吸血鬼化するように、幹部オニ星人(?)の化けた女性とセックスした男は何かに感染して雑魚オニ星人化してしまうのではないでしょうか?」

通常、NEXTSTORYを更新するまでは掲示板に目を通さないのであるが、今回は時間もあったので読んでしまった。RW1号氏の発想を支持。パクらせて(採用させて)いただき、書いた。
侵食されている、カタストロフィはこのことを言っているので。
●巨乳は玄野(の妄想)とセックスシーンをさらした後のミッションでその命を終えた。レイカはどうなる?脱いだグラビアアイドルのタレント寿命は平均2年(嘘)だと言われている。レイカのキャラクターとしての価値を読者と作者がどう値踏みするかがキーポイント、の一つ。
●レイカの寿命は長くないとみているが、この先、レイカに「ミッションが続く生活から逃れたい。でも玄野君のことを忘れたくない・・・。」というセリフを吐かせたい。100点をとったレイカの悩み。
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198「捕囚」

次回の予想2→「198捕囚」
「雪・・・か?」
玄野とおっちゃんは空を見上げる。
「ちッ」舌打ちしながら玄野は「早く終わらそうぜ」
おっちゃんは、「そうはイっても次から次へと・・・」
ぎょーんぎょーんぎょーん

玄野家。テレビの前。玄野の弟、アキラは池袋の様子を眺めている。
『ここ池袋では・・・怪物が突如現れ・・・さながら・・・』実況中継。
「なんだかぶっそうねぇ・・・」母親。
テレビに、黒服らが余裕に歩いているのが映る。
「・・・」
アキラはソレを観ても何の表情も浮かべない。
テレビの中で金髪黒服は携帯をかけている。
アキラの携帯がちょうど鳴る。アキラがソレをとると金髪黒服の声。
「今、池袋だ・・・見てるか?」
「・・・ああ。」
「黒いのを掃除途中だ。」
「・・・」
携帯をかけているアキラのアップ。「・・・」何事か話している。

稲葉闘争放棄で逃走中。
後ろを見ながら。汗かいて。しかし敵の姿は見えない。
ビルの隙間に逃げ込む稲葉。
周囲をうかがっている。敵はいないようだった。
「はあはあはあはあ」とりあえずほっとした様子を見せる稲葉。
が、その背後、ビルのコンクリートから、幹部の顔が浮かび上がっている。その手が稲葉の身体を捕捉しようとしているが稲葉は気づかない。
手が稲葉の背後をとり、羽交い絞めにする。
「!」稲葉必死。錯乱してレーダーをいじって姿を消そうとする。
滅茶苦茶にいじったので、その姿が一般人に見え隠れする。
「なんだアレ?」「なんか一瞬、変なのが見えたような・・・?」一般人たちの冷めた声。
スーツの丸いのがつぶされドロリ。幹部が稲葉の腹に一発やると気絶。「ハンターのボスを生け捕った」とラスボスに連絡を入れる幹部。

師匠。レーダーを睨んでいる。
師匠の脳裏にビジョンが映る。幹部とともに颯爽と歩いているラスボスの顔。
(こいつがラスボス?)
(俺がやる)厳しいまなざし。

以後の予想
●師匠は、ラスボスを急襲。死闘の後、名誉の戦死。あしたのジョーみたいな師匠のラストワード。
●黒服の狙いは玄野らを「人類の敵」に仕立てることにあった。稲葉の死体、人目にさらされ「人類の敵」の存在を世にアピールする羽目に。玄野らの顔写真、ネットに流れる。
●玄野らの死亡者は、桜井、稲葉、師匠、サラリーマン数名。
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198「殲滅」

今週号の話…0197「接近勝負」
【とびら:救いは求めない。天なんて穿ってやる。---。】
後ろをとられた桜井。オニ星人幹部は桜井のスーツの丸いのに指をかけている。
桜井の驚愕の顔。
桜井の緊張する顔。
オニ星人幹部は丸いのに指をかけ、破壊した。
声を上げる寸前の桜井の顔。不安げな表情。
声を上げるために桜井は口をあけている。
「わあああああ」桜井は悲鳴を上げる。
「終わりだ」とオニ星人幹部。
オニ星人幹部は桜井の肩をつかみ、自ら業火を発する。
桜井の身体は炎に包まれる。
「ボウンッ」
桜井の身体は燃えている。
「桜井ィィィィィ」師匠は立ち上がりオニ星人に向かっていく。
桜井は炎に焼かれながらも手をオニ星人幹部の耳に伸ばした。「何のつもりだ・・・」「やめろッ」オニ星人幹部は異変を感じている。
オニ星人幹部の脳血管が「ブチンッブチンッ」、桜井の力が作用している。
「くッ」顔をしかめるオニ星人幹部。
「ブチンッ、ブチンッ」猶も何本か切れる脳内血管。「なッ」「ぐッ」うめき声を上げる。
業火の中で桜井は目を開けている。目から、鼻から血が流れ出している。
トンコツのイメージ。笑っていない。
「ボンッ」、破裂音。
炭と化した桜井の身体の断片が宙に舞っている。オニ幹部星人が不敵な笑いを浮かべて立っている。

桜井の家の前で佇んでいるトンコツ。
かじかむ指に息を吹きかける。白い息。雪が降り始める。
トンコツは天から降る雪を掌に載せている。
トンコツの白い息。

再びオニ星人幹部。「提案がある」「おい!!あと一匹」
師匠の足元に桜井の頭部が転がっている。「桜井・・・俺もすぐ行くぜ」。
「銃とか抜きで能力でやりあおうぜ」とオニ幹部は提案。「おまえそのガキの師匠か?」
「いいやべつに・・・」、応える師匠。ゆっくりとオニ幹部に歩み寄っている。
「そうか・・・」至近距離に近づいたときオニ星人幹部は師匠に話しかける。「おい」
師匠の肩に手をおき「はははははは」と笑う。
「どうした なんで笑う」師匠が尋ねる。
「さっきのガキが俺の足と目を持っていきやがった!!」「クソが!!」
なるほどオニ星人幹部の瞳孔はあらぬ方向を向いている。
オニ星人幹部が師匠のガンツスーツの丸いのに指をかけ「グッ」と力をこめる。
師匠が虚空を掴むかのようなカタチで左手を掲げている。
「まて」オニ星人幹部は言う。「ここでやめとくか・・・」
「やだね・・・」師匠の左手のアップ。
「そうか じゃあ死ね」オニ星人幹部。
「おまえがな・・・」と師匠。
師匠の左手が握られ、「ブチブチブチブチ」とオニ星人幹部の脳?内臓?が圧搾される。
オニ星人幹部はのけぞり後ろに倒れていく。口と破裂した?胸から炎の残滓。
倒れたオニ星人の前で師匠はその手を握りしめたままだ。雪が降っている。炎がそこらじゅうで燃えている。

【あおり:撃破!! だがそこに歓喜は 存在しない---。】

今回のポイントとか
●加藤の死に際して雨が降った。今回は雪。殺人経験を経て死ぬ覚悟というか死ぬ自覚をしていた桜井でsekkinあったがトンコツとの邂逅で生きる意味を見出しかけていた。なごり雪。
●師匠と星人の接近戦は、「椿三十郎」のオマージュか。以下は懐かしの映画館近松座によるラストシーンの記述。
「『三十郎「どうしてもやるのか』 半兵衛『やる。このままでは腹が納まらん!』『じゃあ、やろう』
二人は至近距離で向き合っていた。長い長い時間があった。一瞬、半兵衛の手が動いたその時、三十郎の刃が抜きざま半兵衛の胸を破っていた。半兵衛の胸から鮮血が噴出し、そのまま倒れた。三十郎は肩で息をしていた。

その光景を愕然たる思いで見ていた井坂たちに向かって、三十郎は言うのだった。『こいつは俺とそっくりだ。抜き身だ。お前達、ちゃんと鞘に収まってろよ』」
白黒映画だから噴出す血もグロテスクさが薄れる。漫画も同様、、でもないか。

●「四天王」「ラスボス」という設定、そして分散して敵と対峙する手法は成功。桜井の死で全く先が読めなくなった。作者にも読めなくなったのか、次号は休載!・・・って言うか単行本を買えってことで。。。あるいは漫画賞の審査員休暇か?おつかれさま~
●次号休載につき、時間と気が向いたら何個か予想掲載予定。

次回の予想→「198 殲滅」
高らかなサイレン。
ウェストゲートパークに向かって数台が走りすぎる。
のを、尻目に玄野はレーダーを取り出す。
レーダーに雪。「雪か?」天を見上げる玄野。レーダーに目をうつし、
「何匹いるんだ?一体?」
おっちゃんは、「とりあえず近くの仲間のところに」と
たくさん星が集まっている場所へ行こうと提案。
レイカ。駅地下街だけにイカが沢山集合しており。
サラリーマンも勇気を出して闘い方を覚え始めており。
「そっち」とレイカが指示を出せば、そっちをギョーン。
レイカの背後にイカが現われれば、「あぶなッ」とギョーン。
「ありがと」などと言われて自信を付け始めている。
が、ゆらり と現れた男。ナニカ自信ありげ。
ジーンズを穿いてる男。
それに気がつくレイカ。「気をつけて」みなに注意する。
ジーンズ幹部、相好を崩し、
「かーッ! メスかよメス!」
妙にノリのよい表情。
「メスは一番最後に相手してやるヨ」「男は・・・」
ジーンズ、手を空に掲げると現れたのはムチのような武具。
「男は・・・死ね」「あぶないぞッ」
ジーンズ幹部は、へらへらしながらムチを扱う。
ムチはしなり、サラリーマンに向かって伸びていく。
サラリーマン避けるが背後にいた見物人がまっぷたつ。
「ククッ」と幹部が指でムチを引き寄せると生き物のようにムチはしなり、
サラリーマンの脚を切断する。
「ほうら、言ったじゃんあぶないッテ」
ムチについた血をぺろりと舌でなめながら。笑っている。
イカたちを取り囲む警官隊。
拳銃でバンバン撃っている。
首をとばされる警官もいたりして、「すげえ」と見物人は物陰からワクワクしていたり。
「面白いか?」と見物人に尋ねる男あり。
「ああ」と見物人ワクワク目で目を離せない様子で。
「そっか」と男は見物人の首をひねる。と見物人、パタリと倒れる。
男は、ラスボス。
イカの一人が「おせーよ」みたいな軽口をラスボスに。
「こいつらも」「おれたちも」言いながらラスボス、姿を変化させていく。
光り輝いている。というより光が集まっている。
手のひらに小さな光球。
「生き残らなきゃならないんだ」、ラスボス、独り言。
「伏せてろ」とイカに告げるラスボス。
鳥瞰。爆発音。ビルの窓ガラスが割れる。
和泉、戦闘中。遠くの爆発音に思わず振り返る。
ラスボス佇んでいる。直径10メートル大の穴があいている。
周囲には炭化した警官隊の死体が転がっている。
以後の予想
●みな炎じゃつまらない。
●ムチでスーツを切り刻まれるレイカ。ピ~ンチ!
●人間に手をさしのべたり意外に優しいラスボス。家畜に対して見せる優しさ。ハンターには厳しいラスボス。
●姿を消して稲葉を追跡していた幹部。ホントのボスの居場所をつきとめる。
●自慢の長髪を焦がされた和泉、激怒。。。
ガンツタイトル


197「転位模倣」

今週号の話…0196「転位」
【とびら:いつも笑顔で? 笑みながら死ぬと言うの?】
桜井に纏いつく灼熱の業火。桜井は何とか逃げようとするが、「息がッ はあッ」
炎の幹部!は非道にもとどめとばかりに炎を「ゴオッ」と投げ、桜井は火達磨に。

おそらく同時刻、桜井の家。トンコツが桜井家玄関先を訪ねており桜井母が対応。
「ごめんなさい約束してたの?」「弘斗どこ行ったのかしら」「どーしましょ ケータイもでないし」
トンコツは「あ じゃあ また 明日 来ます」「ありがとうございます」と言うが少しくブルー顔。

その前日(たぶん)、をトンコツは回想。
「好きなコ いるの?」とトンコツに尋問され桜井、
「いや・・そーゆうわけじゃ」と
「あたしとか」「恋愛対象になんない?」とトンコツ、さらに追い討ち。
「いや そーじゃなくて」桜井顔を赤らめつつ、「俺 いつ死ぬか わかんない  から」
「!? 何? 何それ」とトンコツ、悲しげな表情さえ浮かべる。
「あッ」「いや 何言ってんだ俺」と桜井は言いつくろうも、いなされた女心。沈痛な面持ち。
それに気づいたのか桜井は「あ 明日!!」「明日返事するから  ごめんね」
too late といったエピソード。

桜井は公園内の池に飛び込む。
水に沈む桜井。炎は水の中でさえ鎮火せずスーツを燃やしている。

炎の幹部は師匠と対決。
師匠、回りこみながら四発Xライフルをギョーン。
が、幹部ことごとく避け、逆に炎は地を這い、師匠は「がァッ」「くッそッ」と火達磨に。
地に倒れる師匠。
炎の幹部は空中にジャンプ。するや、無数の火の玉を桜井が潜る池に放つ。
「ボアアアアッ」と池は炎上。さらに数十の火の玉を放り投げ、「ゴオオオオオッ」と池。
炎の幹部、勝利を確信、池に背を向け「あと一匹」と立ち去ろうとしたが、池の端に脚が見える。
「!?」
桜井、復活。
「もう火はムダだ」「火の防ぎ方は」「もうわかッた!!」と言い放つ。
「なんだ? 何を言ってんだ」と幹部は言うも
「俺は帰る!! 帰んなきゃなんないんだッ」さりげなく桜井は鼻血。
でも幹部はかまわず炎を連射。
桜井、シールドを発生させ炎の玉を回避しつつXライフルを三発。
幹部に当たらず?桜井はXライフルを捨ててシールドを発生させながら前進。
そしてスキャン。
幹部の脳を透視。(脳がある)(なら)(血管を切って!!)
ッテところで幹部の頭部が火に包まれる。(ボオッ)
「オオオッ」と瞬く間に上半身が炎に包まれ、跡形もなく、「消えたッ?」
地に這う師匠がアドバイス。「桜井ッ だめだッ」「逃げろッ」
が、若き桜井、「いや!!」「こいつは俺がッ!!」
桜井の足元、炎が立ち、レンガ敷きの地面から幹部が姿を現す。
桜井の背後をとった幹部、自ら炎を発し桜井の首を締め上げやうとしている。


【あおり:捕まった桜井---!!】

今回のポイントとか
●タイトルの「転位」
1 位置が変わること。また、位置を変えること。
2 固体の結晶内部で線状に起きる、一連の原子の位置ずれ。
3 分子内で二個の原子または原子団がその位置を取り換えること。
4 《displacement》精神分析の用語。ある対象に向けられていた感情が、本来の対象から他のものに置き換えられること。置き換え。

といったあたりだが、どの現象を指しているのか。
炎の幹部が姿を消したのは、すげえスキル。さすが宇宙人と思う。
●にしても、炎の幹部、炎を使いすぎ。桜井に「火はムダ」と叱られながらも省みない。
●あれだけ業火に包まれながらも桜井の頭髪が無事なのはガンツスーツのおかげ、と解釈。レイパーが黒こげにされながらも眼鏡、ヒゲが原型を留めていたのも同様の理由、と解釈。眼鏡??にもガンツスーツのパワーが?? いやいや、眼鏡なかったら誰の死体だかわからなくなるから、と納得。
●異性を想う気持ちは死よりも、死の恐怖よりも強し。桜井が生還し、トンコツと愛の炎を燃やすシーンに期待。
●積極的にコクル女性。三人目。漫画の王道。
●王道といえば、やられっぱなしで、復活し敵をびびらした後に一気に危機、というパターン。大逆転の手は何か?

次回の予想→0197「転位模倣」
「くッ」炎幹部から逃れようともがく桜井だが、敵も豪腕、逃れられない。
「師匠!」桜井、呼ぶ。
師匠、立ち上がり幹部の頭部をスキャンする。
が、桜井の姿と重なり狙いが定まらない。
「だめだ、もっと近寄らないと」
桜井の脳裏にトンコツ、トンコツとの約束事。
それを振り切るかのように、「師匠!」桜井が叫ぶ、
「転位銃で・・・」
師匠、ホルスターにあるYガンに目をやる。
(こいつで・・・?)
「だめだ。お前も送っちまう!」
「師匠、、いいから!」「100点、とったら戻してくれ!」
桜井の懇願。リセット有の人生設計。
ためらう師匠。しかしちゃっかりYガンを構えている。
幹部がガンツスーツを破壊しようと指をスーツの丸いアレに押し付けている。
「早く!」桜井懇願。

風。ばったばったとイカを倒しタケシはうっとり。
とりあえずやっつけたところでtake a breath, kiss of life.
「敵は?」とレーダ覗くとやたら増えてる。
「きりがなかぁ」と博多弁。
ところにラスボス登場。静かに。
一目見て、相手の実力を把握する風。
「こらぁ 勝てんかも」「しかしソレは関係なか」(みたいな博多弁)
「ほおお、力持ちか。」「じゃあ、そのつもりでいくか」
とラスボス。みるみる姿が変異。変異する様をみているタケシ。
タケシの顔に巨大化しつつあるラスボスの影がかぶる。タケシ、やっとのことで「きんにくらいだー」と。
肥大化する上半身。筋肉がむき出しになりグロテスク。背中には羽。デビルマンのよう。

稲葉の逃げ込んだ先はサンシャイン60
エレベータは長蛇の列。
稲葉振り向けば、幹部、らしいヤツの姿が。
稲葉は慌てて割り込み、
「なんだ?今、透明なヤツが?」「??」周囲は訝る。
稲葉、後ろを振り向き振り向き、エレベータの表示数字を見ながら、「早く来い早く、早く、」と祈願。
幹部、らしき人物がすぐそこに、ッテところで何とかエレベータに乗れた稲葉。
閉じる扉、向こう側に幹部、らしきヤツは置き去りに。
「ふううう」ため息をつく稲葉。
息を吹きかけられ不審気に周囲を見渡すOL。「おめえ、うぜえんだよ」
痴漢扱いされた若者。下を向いている。稲葉の付近。
「何とかいえよ、このヘンタイ」と言われても下を。
「?」という顔の稲葉。
ちょっと離れた場所でも女性が声を出す。「なぁにこの手?」
女性、自分の腰に当てられたナニカを見ると、イカの手。
「きゃあああああああああ」と声を立てるも イカの手に頭部をつかまれ潰される。
パニックになるエレベータ内。
稲葉「!」「うわああああああああああ」稲葉の悲鳴。
痴漢扱いされた若者、みるみる星人に変化。
稲葉の顔のアップ。額に汗。
「ぎょーん、ぎょーん」「ああああ」「ぎゃああああ」とエレベータさらにパニック。稲葉の顔に返り血。エレベータを停止させる者がおり、停止するエレベータ。

以後の予想
●風は死亡。しかし弱点を見つける。しかしそれを皆に伝えることができない。タケシは弱点を知ったが皆に話しても相手にされず。
●タケシ捕獲され、風は満足に戦えないなぶりものになる。しかし耐えて耐えて・・・。タケシ、力を発揮しスキをみて逃げ出す。
●電車の中のトンコツ。死体。池袋のニュース。「死ぬかもしれないし」。そして通じない桜井のケータイ。「エスパーったって予言者じゃないんだから」という桜井のセリフ。トンコツ、不安な予感を胸に池袋に向かう。桜井はトンコツを見る。トンコツには桜井が見えない。瀕死の桜井、周波数をいじれない。桜井のラストワード、、読者に届くがトンコツには聞こえない。二人を別つ、生死の淵。ガンツタイトル