198「殲滅」 | GANTZlabo_nexststory blog

198「殲滅」

今週号の話…0197「接近勝負」
【とびら:救いは求めない。天なんて穿ってやる。---。】
後ろをとられた桜井。オニ星人幹部は桜井のスーツの丸いのに指をかけている。
桜井の驚愕の顔。
桜井の緊張する顔。
オニ星人幹部は丸いのに指をかけ、破壊した。
声を上げる寸前の桜井の顔。不安げな表情。
声を上げるために桜井は口をあけている。
「わあああああ」桜井は悲鳴を上げる。
「終わりだ」とオニ星人幹部。
オニ星人幹部は桜井の肩をつかみ、自ら業火を発する。
桜井の身体は炎に包まれる。
「ボウンッ」
桜井の身体は燃えている。
「桜井ィィィィィ」師匠は立ち上がりオニ星人に向かっていく。
桜井は炎に焼かれながらも手をオニ星人幹部の耳に伸ばした。「何のつもりだ・・・」「やめろッ」オニ星人幹部は異変を感じている。
オニ星人幹部の脳血管が「ブチンッブチンッ」、桜井の力が作用している。
「くッ」顔をしかめるオニ星人幹部。
「ブチンッ、ブチンッ」猶も何本か切れる脳内血管。「なッ」「ぐッ」うめき声を上げる。
業火の中で桜井は目を開けている。目から、鼻から血が流れ出している。
トンコツのイメージ。笑っていない。
「ボンッ」、破裂音。
炭と化した桜井の身体の断片が宙に舞っている。オニ幹部星人が不敵な笑いを浮かべて立っている。

桜井の家の前で佇んでいるトンコツ。
かじかむ指に息を吹きかける。白い息。雪が降り始める。
トンコツは天から降る雪を掌に載せている。
トンコツの白い息。

再びオニ星人幹部。「提案がある」「おい!!あと一匹」
師匠の足元に桜井の頭部が転がっている。「桜井・・・俺もすぐ行くぜ」。
「銃とか抜きで能力でやりあおうぜ」とオニ幹部は提案。「おまえそのガキの師匠か?」
「いいやべつに・・・」、応える師匠。ゆっくりとオニ幹部に歩み寄っている。
「そうか・・・」至近距離に近づいたときオニ星人幹部は師匠に話しかける。「おい」
師匠の肩に手をおき「はははははは」と笑う。
「どうした なんで笑う」師匠が尋ねる。
「さっきのガキが俺の足と目を持っていきやがった!!」「クソが!!」
なるほどオニ星人幹部の瞳孔はあらぬ方向を向いている。
オニ星人幹部が師匠のガンツスーツの丸いのに指をかけ「グッ」と力をこめる。
師匠が虚空を掴むかのようなカタチで左手を掲げている。
「まて」オニ星人幹部は言う。「ここでやめとくか・・・」
「やだね・・・」師匠の左手のアップ。
「そうか じゃあ死ね」オニ星人幹部。
「おまえがな・・・」と師匠。
師匠の左手が握られ、「ブチブチブチブチ」とオニ星人幹部の脳?内臓?が圧搾される。
オニ星人幹部はのけぞり後ろに倒れていく。口と破裂した?胸から炎の残滓。
倒れたオニ星人の前で師匠はその手を握りしめたままだ。雪が降っている。炎がそこらじゅうで燃えている。

【あおり:撃破!! だがそこに歓喜は 存在しない---。】

今回のポイントとか
●加藤の死に際して雨が降った。今回は雪。殺人経験を経て死ぬ覚悟というか死ぬ自覚をしていた桜井でsekkinあったがトンコツとの邂逅で生きる意味を見出しかけていた。なごり雪。
●師匠と星人の接近戦は、「椿三十郎」のオマージュか。以下は懐かしの映画館近松座によるラストシーンの記述。
「『三十郎「どうしてもやるのか』 半兵衛『やる。このままでは腹が納まらん!』『じゃあ、やろう』
二人は至近距離で向き合っていた。長い長い時間があった。一瞬、半兵衛の手が動いたその時、三十郎の刃が抜きざま半兵衛の胸を破っていた。半兵衛の胸から鮮血が噴出し、そのまま倒れた。三十郎は肩で息をしていた。

その光景を愕然たる思いで見ていた井坂たちに向かって、三十郎は言うのだった。『こいつは俺とそっくりだ。抜き身だ。お前達、ちゃんと鞘に収まってろよ』」
白黒映画だから噴出す血もグロテスクさが薄れる。漫画も同様、、でもないか。

●「四天王」「ラスボス」という設定、そして分散して敵と対峙する手法は成功。桜井の死で全く先が読めなくなった。作者にも読めなくなったのか、次号は休載!・・・って言うか単行本を買えってことで。。。あるいは漫画賞の審査員休暇か?おつかれさま~
●次号休載につき、時間と気が向いたら何個か予想掲載予定。

次回の予想→「198 殲滅」
高らかなサイレン。
ウェストゲートパークに向かって数台が走りすぎる。
のを、尻目に玄野はレーダーを取り出す。
レーダーに雪。「雪か?」天を見上げる玄野。レーダーに目をうつし、
「何匹いるんだ?一体?」
おっちゃんは、「とりあえず近くの仲間のところに」と
たくさん星が集まっている場所へ行こうと提案。
レイカ。駅地下街だけにイカが沢山集合しており。
サラリーマンも勇気を出して闘い方を覚え始めており。
「そっち」とレイカが指示を出せば、そっちをギョーン。
レイカの背後にイカが現われれば、「あぶなッ」とギョーン。
「ありがと」などと言われて自信を付け始めている。
が、ゆらり と現れた男。ナニカ自信ありげ。
ジーンズを穿いてる男。
それに気がつくレイカ。「気をつけて」みなに注意する。
ジーンズ幹部、相好を崩し、
「かーッ! メスかよメス!」
妙にノリのよい表情。
「メスは一番最後に相手してやるヨ」「男は・・・」
ジーンズ、手を空に掲げると現れたのはムチのような武具。
「男は・・・死ね」「あぶないぞッ」
ジーンズ幹部は、へらへらしながらムチを扱う。
ムチはしなり、サラリーマンに向かって伸びていく。
サラリーマン避けるが背後にいた見物人がまっぷたつ。
「ククッ」と幹部が指でムチを引き寄せると生き物のようにムチはしなり、
サラリーマンの脚を切断する。
「ほうら、言ったじゃんあぶないッテ」
ムチについた血をぺろりと舌でなめながら。笑っている。
イカたちを取り囲む警官隊。
拳銃でバンバン撃っている。
首をとばされる警官もいたりして、「すげえ」と見物人は物陰からワクワクしていたり。
「面白いか?」と見物人に尋ねる男あり。
「ああ」と見物人ワクワク目で目を離せない様子で。
「そっか」と男は見物人の首をひねる。と見物人、パタリと倒れる。
男は、ラスボス。
イカの一人が「おせーよ」みたいな軽口をラスボスに。
「こいつらも」「おれたちも」言いながらラスボス、姿を変化させていく。
光り輝いている。というより光が集まっている。
手のひらに小さな光球。
「生き残らなきゃならないんだ」、ラスボス、独り言。
「伏せてろ」とイカに告げるラスボス。
鳥瞰。爆発音。ビルの窓ガラスが割れる。
和泉、戦闘中。遠くの爆発音に思わず振り返る。
ラスボス佇んでいる。直径10メートル大の穴があいている。
周囲には炭化した警官隊の死体が転がっている。
以後の予想
●みな炎じゃつまらない。
●ムチでスーツを切り刻まれるレイカ。ピ~ンチ!
●人間に手をさしのべたり意外に優しいラスボス。家畜に対して見せる優しさ。ハンターには厳しいラスボス。
●姿を消して稲葉を追跡していた幹部。ホントのボスの居場所をつきとめる。
●自慢の長髪を焦がされた和泉、激怒。。。
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